【英語音読】効果的なやり方・コツ・おすすめ教材を紹介

「音読で英語力をあげたい」「音読のやり方を知りたい」「音読って意味あるの?」と思って音読について調べている人は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では
- 音読の効果
- 音読の具体的な方法
- 音読をするときのコツ
- 音読におすすめの教材
を紹介していきます。
記事を書いている私自身音読をはじめたのは留学が始まる前で本当に意味があるのかと疑問を持っていましたが、実際に音読の効果を実感することができ、海外に行ったあとはすぐに英語に順応することができました。
皆さんも正しい音読の方法を実践して英語力をあげましょう!
英語の音読は意味があるのか
まず、音読に効果があるのかと疑問を持っている人も多いと思います。この疑問を解決するためにはじめに音読の効果を紹介します。
結論からいうと、英語の音読はとても効果がある勉強方法です。しかし、学校などでやった音読がとても役にたったという人は少ないでしょう。
今まで学校などで音読をやったことがあることがある人は多いと思いますが、学校の授業の音読だけで効果がでたという人は少ないと思います。学校の授業の限られた時間の中での少ない音読回数ではなかなか効果を感じることはなかったでしょう。
英語の音読によって英語の全体的な能力をあげるためには30回程度繰り返し音読をする必要があります。
音読の効果にはリスニング力はもちろん、発音、スピーキング力、文法力や単語力、流暢さなど、英語力全体に効果を出してくれます。
英語音読の効果
では詳しい音読の効果を紹介していきます。音読をすることによる効果は5つあると考えています。
- 英語の語順で慣れてリーディングの速度が上がる
- 英語のまま理解できるのでリスニング力が伸びる
- 感覚的に英文法を理解できるようになる
- 発音がよくなりスピーキング力が上がる
- 声に出すことで英単語を覚えやすい
それでは1つずつ紹介していきます。
英語の語順で慣れてリーディングの速度が上がる
英語の音読をすることで英語のリーディングスピードを上げることができます。しかも、英語の語順に慣れることもできるので英語を英語で理解する感覚を身につけることができます。
日本語の語順と英語の語順には大きな差があります。日本語の語順で英語を読もうとすると理解するためにどうしても「返り読み」をすることになってしまいます。
英語の語順で読むためには「英語回路」という英語の語順をそのまま理解するための頭の仕組みを作る必要があります。
「英語回路」を身につけることによって英語をそのままの語順で理解できるようになるので、リーディング速度が上がるわけです。
英語のまま理解できるのでリスニング力が伸びる
音読をしているとリスニングにも効果があります。これも先ほどと同じように「英語回路」が形成されるからです。
「英語を英語のまま理解する」ことができるようになり英語の音声のスピードに理解がついていくことができます。
また、自分で実際に発音することによる効果もあります。これは結構意外な話だと思うのですが、「人が聞き取れる英語の速度は自分が実際に発音することができる速度と同じ」なんです。
「英語回路の形成」「発音速度の向上」によってリスニング力を上げることができます。
感覚的に英文法を理解できるようになる
面白いことに音読をすることで英文法が感覚的にわかるようになります。
「意味を理解し、何度も意味を意識しながら英語を音読する」という作業が感覚的な文法に繋がって来ます。これは意味のわかっている英文に何度も触れることで語順から意味がわかるようになるからです。
しかし、文法用語がわかるようになるわけではないので、そこは別に勉強する必要があります。
個人的には文法用語が大事なのではなく英文を読んだときに意味が文法的に意味がわかれば問題ないのでその点は大丈夫です。
発音がよくなりスピーキング力が上がる
やはり音読をすることによって発音が良くなりスピーキング力が上がります。
音読をするときは必ず正しい音声を聞き、それを真似るように発音をするので正しい発音が身につきます。
また何度も英語を音読することによって英語の
- リズム
- スピード
- 口の使い方
- 息継ぎの箇所
などがわかるようになり、スピーキング力を伸ばすことができます。
実際に口を動かして練習することはたくさんの効果を持っているわけです。
声に出すことで英単語を覚えやすい
同じ英文を何度も音読することによって英単語を簡単に覚えることができます。音読は英単語を覚えるのに大切な「インプットとアウトプット」を同時にすることができます。
また、音読は英語を目で見て、口を使って発音するのでそれを耳で聞く頃ができます。人間はたくさんの感覚を使った方が記憶に残りやすいので覚えやすくなります。
よって英単語をしっかりと記憶することができます。
音読の効果的なやり方
音読の効果がわかったところでここからは具体的な音読の方法を紹介していきます。もし、やり方がわからないという人がいたら参考にしてみてください。
今回紹介する方法は5つの工程から成っています。
- まずは黙読をする(スラッシュリーディングをする)
- スクリプトを見ながら音声を3〜5回聞く
- 「シャドーイング」を始める
- 「Read&look up法」を始める
- 覚えるまで繰り返す
ここからは1つ1つのやり方や注意点を紹介していきます。

黙読をする(スラッシュリーディングを使う)
まずは黙読から始めます。黙読の目的は
- 意味をしっかりと理解する
- スラッシュリーディングで意味のかたまりを意識できるようにする
の2つが目的です。スラッシュリーディングとは英語の読み方の方法の1つで意味のかたまりごとにスラッシュを入れていき英文をしっかりと理解する方法です。
英文の意味をしっかりと理解することは音読の効果を最大限に出すためにとても大切です。ここでしっかりと内容を把握しましょう。
スクリプトを見ながら音声を3〜5回聞く
英文の意味が理解できたら次は実際に英文の音声を聞いていきます。ここでは3〜5回程度音声を聞くだけで大丈夫です。
スクリプトを見ながら音声を聞いていいのですが、ただ音声を聞くのではなくブツブツと真似できる範囲で音声についていってみましょう。ただ英文の音声を聞くだけだと暇だし、時間がもったいない気がしますよね。
「シャドーイング」を始める
ここからやっと音読っぽくなって来ます。次の工程はシャドーイングです。
シャドーイングとは音声に続いて影のように真似して発音していく練習方法です。シャドーイングをすることによって一気に口を動かす作業が増えていきます。
もしスクリプトなしでシャドーイングができるようになったら音声のみを聞いてシャドーイングをしてみてください。音声のみでやった方が効果は出やすいです。
シャドーイングは最強の英語の練習方法なのでぜひ詳しい内容を確認してください!
「Read&look up法」を始める
シャドーイングをしていて音声についていくことができ、口が英文をいうのが慣れてきたら「Read&Look up法」で英文を読んでみましょう。
Read&Look up法のやり方は
- 英語の長文から、一文またはフレーズに分ける
- 細かく分けたスクリプトを読む
- 顔をあげてスクリプトを見ずに話してみる
という感じです。この方法を何周か繰り返していると英文を覚えることができます。
覚えるまで繰り返す
最終的にはシャドーイングとRead&Look up法を使って英文を完全に覚えるまで繰り返してください。
完全に英文を覚えるまで練習することで、その英文が体に染み付き自分の言葉として話せるようになります。
ここまでいくと英会話に使えるレベルまで発展させることができます。根気よく続けましょう。
音読の効果をより出すためのコツ
音読の効果とやり方を紹介したので、もう実際にやってみたいと思っているかもしれませんが、音読の効果を最大限に引き上げるためのコツを5つ紹介します。
- 自分にあった教材を選ぶ
- 録音してみる
- 読むときは意味やできれば状況などをイメージする
- 毎日30分程度継続する(1ヶ月)
- 回数は30回が目安
全て効果が出すために大事なので1つ1つ詳しく紹介します。

自分にあった教材を選ぶ
まずはじめの教材選びから音読の効果に響いてきます。レベル的には難しい教材は使わないようにしましょう。
レベルの目安として「読んだらすぐに内容がわかる」というのを基準にしましょう。
なぜ教材選びが大事かというと、「返り読み」をしないようにするためです。難しいものを選んでしまうとどうしても理解するために返り読みをしてしまいます。
また完全に内容を理解している状態で音読をした方が「英語回路」の形成が楽になります。
自分の声を録音してみる
少し恥ずかしくなるかもしれませんが、音読をしている時自分の声を録音してみましょう。そして録音した声とお手本の音声を聞くことで、自分の発音を客観的に聞くことができます。
びっくりするくらい自分の思っていた発音が違っていたり、棒読みになっていたりと発見できることがたくさんあります。気になったところがあったらその部分を集中的に改善していきましょう。
自分の英語を聞いた時にリズムやスピードは聞き取りやすいかなども確認することでスピーキングの練習としてとても役に立ちます。
読むときは意味やできれば状況などをイメージする
音読をするときは必ず英文の意味や状況をイメージしましょう。これらを意識して行うことで英文が頭に残りやすくなります。
また実践を意識することによって会話にも発展させることが可能になります。
毎日30分程度継続する(1ヶ月程度)
音読の練習は必ず毎日行うようにしてください。時間は30分程度でも全く問題ありません。継続して行うことがかなり重要です。
また1度使った英文も復習することも大切です。完全に覚えたと思っても時間が経つと必ず忘れてしまうので、繰り返し音読をすることが大切です。
1ヶ月ほど音読練習を続けるだけでもかなり効果を実感できるはずです。
回数は30回が目安
完全に覚えるまでの回数として30回を目安にしておきます。
全く覚えられないという場合は意識することをしっかりと意識して30回音読を繰り返してみてください。
30回も音読を繰り返していると英文を覚えることができ、自分のものとして使えるようになります。これらは英語力アップのために必要です。
音読練習のためのおすすめ教材
ここからは私が実際に使ったことのある教材の中からおすすめの教材を紹介します。
そんなに数はないですが、私の英語力を上げてくれた教材です。
core1900
core1900は単語帳ですが、個人的に音読練習には最適だとおもっています。実際に私はこの単語帳を50週程度やり込んで英語力がとても上がりました。
使い方の記事も書いたのでもしよかったご覧ください。
DUO3.0
DUO3.0の例文は物語形式になっていて比較的口語的な表現が多いので実戦で使うことのできる単語帳です。
私はこの単語はも30週はしました。実際に使うことのできる表現もたくさん載っているので留学している今だからこそ役に立つと実感しています。
ただ注意点としてCDが別売りになっているので音読をするためにはCDを別で買う必要があります。
DUO3.0の使い方とCDについての話はこちらの記事で書いてあります。